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内容説明


新しい督促手続の基本的諸問題
最高裁判所事務総局民事局監修
書籍コード 10-09
判型 A5判
頁数 242頁
 民事訴訟法(平成8年法律第109号)及び民事訴訟規則(平成8年最高裁判所規則第5号)が平成10年1月1日から施行された。新しい民事訴訟法においては,督促手続についても,支払命令及び仮執行宣言の発付が書記官権限化され,「支払命令」の名称が「支払督促」と改められるなどの大きな改正が行われた。
 本書(民事裁判資料第219号)は,新しい民事訴訟法及び民事訴訟規則の下での督促手続における執務の参考に供するために,まず,第1章で,総論として,新しい督促手続の概要を説明し,第2章で,各論として,新法施行後に初めて督促事件を担当する裁判所書記官が督促手続のポイントを把握することができるように,新しい督促手続の基本的問題について,一問一答形式で解説を加えたものである。


目次抜粋
第1章 総論 ―新しい督促手続の概要―
旧法下の督促手続の概略図
新法下の督促手続の概略図
  第1 支払命令及び仮執行宣言の発付の書記官権限化
  第2 書記官権限化に伴う改正の概要
  第3 電子情報処理組織を用いて取り扱う督促手続の特則
第2章 各論
  第1 督促手続に関する改正の概要
  第2 支払督促の要件
  第3 支払督促の申立て
  第4 支払督促の発付
  第5 債務者に対する支払督促正本の送達及び債権者に対する支払督促発付通知
  第6 支払督促の更正処分
  第7 支払督促の申立ての却下処分
  第8 仮執行宣言の申立て・発付
  第9 仮執行宣言付支払督促正本の送達
  第10 仮執行宣言の申立ての却下処分
  第11 督促異議
  第12 督促手続の中断・受継
  第13 督促手続の終了
  第14 電子情報処理組織を用いて取り扱う督促手続の特則
  第15 経過措置
  第16 督促手続の運用改善
参考資料
    1 督促手続関係書類の各種様式例
    2 電子情報処理組織を用いて取り扱う督促手続における支払督促の申立ての方式等に関する規則(平成9年最高裁判所規則第8号)
    3 民事訴訟法(平成8年法律第109号)第397条第1項の申立ての方式に関する細則(平成9年最高裁判所告示第2号)

重版 遺産分割事件の処理をめぐる諸問題
司法研修所編
書籍コード 06-15
判型 A5判
頁数 380頁
 家庭裁判所において家事事件を担当する裁判官にとって,近年最も頭を悩まされる問題は,事件数の増加及び審理期間の長期化が特に著しい遺産分割事件を適正かつ迅速に処理するためには,いかなる点に留意して,調停・審判手続を運営すべきかということであるといって差し支えない。
 この問題について,主として研究員の執務庁である東京家庭裁判所における最近の集中的検討内容をベースとして,研究員が共同討議した結果をとりまとめたものである。


目次抜粋
第1章 序 論
第1節 遺産分割事件処理の現状と問題点
第2節 本研究の目的と方法
第2章 遺産分割手続と民事訴訟手続との調整をめぐる諸問題
第1節 総 説
第2節 遺産分割の前提問題
第3節 遺産分割事件と遺留分減殺請求事件との関係
第3章 調停手続運営上の諸問題
第1節 総 説
第2節 家事調停委員と調停委員会
第3節 裁判所書記官
第4節 家裁調査官の活用
第5節 代理人としての弁護士の役割
第6節 事件受付から第1回調停期日の前までの手続
第7節 調停期日の手続の運用
第8節 調停手続の終了
第4章 審判手続運営上の諸問題
第1節 審理手続の運営
第2節 審判書作成上の留意点
第3節 審判の効力
第5章 実体法上の諸問題
第1節 分割の基礎となる事実関係の確定
第2節 遺産の評価
第3節 遺産分割の方法
第6章 遺産の管理をめぐる諸問題
第1節 総 説
第2節 共同相続人による管理
第3節 遺産管理人による管理
第7章 審判前の保全処分
第1節 態 様
第2節 民事保全法上の保全処分との関係
第3節 要 件
第4節 手 続
第5節 審 判
第6節 本案審判との調整
第8章 結 語